美容室のコストカットは情報管理が全て!欲しいものを案内すれば単価アップも

美容室でおこなうコストカットはディーラーを味方につけることで仕入れや在庫を見直し支出を減らせます。

小さなコストカットとして、中古シザーズを利用したり、安く研げるメーカーに依頼すると、切れないハサミになってしまうことで顧客満足度が低下し、コストが嵩むかもしれません。

美容師は技術を売る職人だから仕事道具にはお金をかけないとお客さまからの信頼を失ってしまいます。

「刃の形など、細かいところにとことんこだわったハサミで、引っ掛からないでスッスッスと髪を切ることができます。うれしいことに、AKROSの松本拓馬さんが好んで使ってくれているんですよ。ハサミが良ければ仕事の質も向上していくのですごく重要なんです。それなのに美容師って意外とハサミに疎いので、その良し悪しを伝えるのも、僕の仕事の一つだと思っています。単にハサミを売るだけじゃなくて、美容師といっしょに楽しく向上していこうという気持ちでハサミ屋をやっています」

引用元:美容師の環境改善を! ハサミ屋へと転身した男・多田直樹さん #2

業界で流行っているからとディーラーから漠然と仕入れるよりも、客層にあわせて仕入れをしたほうが商材も売れるし、お客さまにも喜ばれます。

ディーラーがさまざまな商材をすすめてくるのは、客層がわからないからです。そのため、アレもコレもと商材を取り入れてしまうと、支出や場所代、管理維持費、処分費用も増えてしまいます。

また、お客さまが求めていない商材を案内することは満足度の低下に繋がり、リピート率も下がるかもしれません。

(美容室)業界平均値は60日で25~30%、90日で30~35%となっています。例えば1か月に7名の新規が来店し、そのうち2名が翌月に再来店したとすると、60日のリピート率は2 ÷ 7 × 100 = 約28.6% となります。

なお、月間リピート率は、月間リピート顧客数を累計新規顧客数で割った数字に100をかけると出すことができます。

(中略)

どうして来店されなくなるの? リピート率が低い美容室の4つの理由

ターゲット設定があいまいでミスマッチが起きた

リピート率が低い理由のひとつに、ターゲット設定があいまいで求める客層と来店したお客様にずれがあったことが挙げられます。

例えばサロンのターゲット層が30~40代の女性なのに、若者向けの雑誌ばかり置いてある、店内やスタッフが派手な雰囲気では、お客様が離れてしまうでしょう。ターゲット設定はしっかり定めるべきです。

美容師が意識したいリピート率とは? リピート率が低い4つの理由|リピーターを集客するための6つの方法

ディーラーを味方にするには情報を共用することで味方にできます。コストカットが有効なものとしては流通があります。流通は仕入れ、在庫管理、品質管理、処分費用など複雑なため勉強するのは時間もかかるし、美容室だけで流通をコントロールすることはできません。大手通販サイトで注文したあと早く届くのは仕組みがあります。

フルフィルメントセンター(FC)

物流のための拠点は「フルフィルメントセンター」(以下、FC)と「デリバリーステーション」(以下、DS)の2つに分けられます。

入荷工程

専用の端末を使ってすべての在庫をデータ登録しているので、広大な物流施設内でも、どの場所にどの商品がいくつあるかわかる仕組みです。

流通が得意なのがディーラーです。ディーラーはヘアケアメーカーや薬剤を扱うメーカー、各美容室など広範囲な流通網があります。ただ、エンドユーザーである美容室のお客さまとの付き合いがないため、どの商材がいいのかの見極めは難しいといえます。

出荷工程

お客様からの注文が入った時点で、商品の場所が表示されます。その情報をもとに、棚から必要な商品をピックアップして、梱包エリアに運んで箱に詰めていきます。

デリバリーステーション(DS)

mazonのDSでは商品を配送エリアごとに仕分けして、お客様のもとへとお送りします。

仕分け

届いた荷物はスキャナで箱のラベルを読み込んで振り分けます。配送エリアごとに分けられたダンボール箱をトラックに積み込み、発送していきます。そして最終地点であるお客様のもとへ商品が届けられるのです。

一部抜粋

引用元:お客様に笑顔を届ける Amazonの物流システム

美容室の情報を管理するPOSシステム

美容室とディーラーの連携を強化するのがPOSレジです。レジということで会計しかできなさそうですが、売上分析や在庫管理、顧客管理といった機能もあります。

POSシステムの仕組み

POSとは「Point of Sale」の略称で「販売時点情報管理」を意味します。商品が売れた際にリアルタイムでデータを照合して決済し、売上額や販売場所などの販売情報を自動的に収集します。1日の終わりに売り上げに関する情報をまとめて集計するのではなく、販売した時点で常に情報を管理できる点が特徴です。POSはさまざまな決済方法で活用することができるほか、セルフレジへの対応もスムーズに行うことができます。また、単なる決済機能に留まらず、商品の在庫管理や消費者の購買行動の分析ができるなど、高機能化が進んでいます。

(中略)

従来のレジは決済手段として、現金しか対応していませんでした。
ただ、近年ではクレジットカードをはじめ、QRコード決済や電子マネーなどといったキャッシュレス決済が多く利用されています。
キャッシュレス決済を導入する場合、POSシステムを外部システムと連携させ、「どの方法で決済したか」といった決済情報も収集することが可能です。
このように、外部システムと連携し、キャッシュレス決済を導入することで、POSシステムはさらに高度な機能が得られます。

引用元:スマレジPOSレジ・POSシステムの特徴とは?

POSレジはいつ?どこで?何が売れた?といったことが瞬時に記録されます。顧客管理と売上げを分析することで、お客さまが求める施術や商材がわかります。それをディーラーに見せることで最適なものが見える化します。

必要な商材だけを仕入れることができるから、仕入れ費用も少なく、在庫管理も楽になります。商売でよくいわれる、売れるものを売るといった考えです。お客が欲しくないものは、たとえ赤字覚悟で値引きをしても売れないといわれています。もとは過剰在庫だったのか意図的なものかは不明ですが転売し摘発を受けたケースもあります。

美容室専売品の違法販売で美容師が警察の摘発を受けたという事件が、テレビのニュース番組でも取り沙汰された。
非正規流通による転売は、自由競争の名のもとで、摘発が非常に困難なため、これまで常に業界の課題となってきたが、メーカーサイドのブランド価値に対する揺るぎない姿勢が、その抑止を促す。

シャンプーやトリートメントの容器に記された製造番号を削り取り、成分表示の載ったパッケージも外した状態でオークションサイトに出品し販売したとして、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の「不正表示化粧品の販売」に抵触。東京・渋谷の美容室オーナーはじめ3人の美容師が警視庁の摘発を受け、書類送検された。

美容室オーナーは「転売がメーカーにばれるのを恐れて、製品番号を削り取った」と供述している

一部抜粋

引用元:月刊「美容界」7月号

客層さえわかればディーラーが商材を案内しやすくなり、お客さまが求めるサービスが提供できるから、満足度が上がり、売上アップやリピート率の向上も期待できます。

POSレジの導入はiPadでもできます。CMでおなじみのスマレジなら無料で基本機能を利用できます。複雑なシステムをアプリ化することで簡潔にし、データをクラウド保存することで紛失といったことを避けることもできます。

アップデートも無料で容易にできるから、据置き型のように法律改正などによって機械を買い替える必要もありません。

どういった使いかたができるかは資料も用意があり、もし興味があればご覧ください。

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