タングルティーザーを使うとパーマがとれるのは一時的?まったく戻らない?

タングルティーザーでパーマが取れるのはシャンプーなどで薬剤が抜けていたり、そもそもパーマがかかってない事が多めです。

タングルティーザーはヘアブラシなので、パーマが取れる可能性は低めです。一時的にパーマが取れることはありますが、時間が経てば戻ります。天然パーマが水で濡れると、一時的にストレートになるのと同じです。

パーマをガシガシとブラッシングすると髪が傷み取れる可能性があります。ヘアブラシはあまり力を入れずに毛先からはじめ、範囲を中間から根元と広くしていくときれいにできます。持ちかたは人差し指を立て裏面の支えにすると使いやすくなります。

シャンプーは洗うものなので浸透したパーマ液が抜けていきます。パーマをかけた美容室でシャンプーとトリートメントを案内してもらうか、負担の少ないものなら流出を予防できます。

パーマをかけたつもりでも、薬剤が浸透していないとすぐに取れます。薬剤の浸透時間をまちがえていたり、品質が悪いものです。

美容室で問題になっている皮膜毛があり、大量のシリコンでコーティングされた髪です。質感はベタつき乾燥があり固めで、ドライヤーしても乾かず、何十分もブローしないといけません。

コーティングが分厚いので薬剤が浸透せずに、はじかれて表面だけパーマされています。シャントリを変えるだけでパーマ液が浸透しやすく長持ちします。心当たりはないでしょうか。

4つの結合とパーマのかかるしくみ

パーマ剤の反応プロセスと4つの結合は深い関係があります。
4つの結合のうち3つの結合を切断し、美容技術の中で最も効率的に髪を軟化させる薬剤がパーマ1剤です。

・水素結合 ←薬剤塗布で切断
・イオン結合 ←パーマ剤がアルカリ性なので髪のpHもアルカリ性に傾くことによって切断
・S-S結合 ←1剤の還元作用で切断

※すべてのシスチン結合が切断されるわけではなく、強いパーマ剤でも髪のシスチン結合の約20%しか実際には切断されていません。

パーマ2剤の酸化剤で戻せるのは、シスチン(S-S)結合だけです。pHを等電帯(pH4.5~5.5)にし、髪を乾かすことで、イオン結合と水素結合が元に戻ります。
ウェーブはこの3つの結合で作られているので、パーマ処理においては、3つの結合をしっかりと戻すことが重要です。
これができていないと、弾力の低下と間充物質の溶出によりウェーブ形状の固定化ができず、パーマがとれやすくなります。さらに、髪の強度低下、水分量低下にもつながります。

引用元:ケミカル講座 vol.1 パーマのしくみ・基礎知識

過度なパーマ、カラー施術 
施術後のお手入れ
パーマもカラーも使用上の注意を守り、適切に用いれば安全に使用できます。しかし、誤った使用方法や過度な使用を繰り返したりすると毛髪を傷めていまいます。
パーマもカラーも毛髪にとっては大きな手術をするようなものです。施術後は、キューティクルが剥がれやすく大変傷みやすい状態になっていますので、施術後は普段以上に毛髪をいたわるよう工夫することが大切です。
例えば、シャンプー時の摩擦に気をつけ、施術後しばらくは損傷毛用のインバストリートメントを使用する、ブラッシング時には摩擦を低減するようなブラッシング剤を用いて不要なブラッシングは避ける、などの対策が考えられます。

引用元:毛髪の損傷とヘアケア

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