タングルティーザーを使うとパーマがとれるのは一時的?まったく戻らない?

タングルティーザーを使うとパーマがとれるのはパーマ液が浸透していないか、強すぎるシャンプーの洗浄力によってパーマ液が落ちている可能性があります。

パーマ液が浸透していないのは美容師の技術不足によるパーマ液の選定ミスや放置時間が短いなどだったり、髪のダメージがひどいとパーマ液が浸透してもすぐに落ちてしまいます。

4つの結合とパーマのかかるしくみ

パーマ剤の反応プロセスと4つの結合は深い関係があります。
4つの結合のうち3つの結合を切断し、美容技術の中で最も効率的に髪を軟化させる薬剤がパーマ1剤です。

・水素結合 ←薬剤塗布で切断
・イオン結合 ←パーマ剤がアルカリ性なので髪のpHもアルカリ性に傾くことによって切断
・S-S結合 ←1剤の還元作用で切断

※すべてのシスチン結合が切断されるわけではなく、強いパーマ剤でも髪のシスチン結合の約20%しか実際には切断されていません。

パーマ2剤の酸化剤で戻せるのは、シスチン(S-S)結合だけです。pHを等電帯(pH4.5~5.5)にし、髪を乾かすことで、イオン結合と水素結合が元に戻ります。
ウェーブはこの3つの結合で作られているので、パーマ処理においては、3つの結合をしっかりと戻すことが重要です。
これができていないと、弾力の低下と間充物質の溶出によりウェーブ形状の固定化ができず、パーマがとれやすくなります。さらに、髪の強度低下、水分量低下にもつながります。

引用元:ケミカル講座 vol.1 パーマのしくみ・基礎知識

市販の安価なシャンプーは洗浄力が強いためパーマ液が落ちやすく、髪をゴシゴシ洗うとキューティクルが剥がれ、そこからパーマ液やタンパク質が流出しパーマがとれるかもしれません。

パーマをかけている美容室でサロン専売品のシャンプーとトリートメントを紹介してもらうか、髪に負担の少ないものに変更するとパーマがとれるのを防げます。ただ、あまりにも洗浄力の弱いものだとパーマ液の成分が残留するから危険です。

過度なパーマ、カラー施術 
施術後のお手入れ
パーマもカラーも使用上の注意を守り、適切に用いれば安全に使用できます。しかし、誤った使用方法や過度な使用を繰り返したりすると毛髪を傷めていまいます。
パーマもカラーも毛髪にとっては大きな手術をするようなものです。施術後は、キューティクルが剥がれやすく大変傷みやすい状態になっていますので、施術後は普段以上に毛髪をいたわるよう工夫することが大切です。
例えば、シャンプー時の摩擦に気をつけ、施術後しばらくは損傷毛用のインバストリートメントを使用する、ブラッシング時には摩擦を低減するようなブラッシング剤を用いて不要なブラッシングは避ける、などの対策が考えられます。

引用元:毛髪の損傷とヘアケア

有害薬品たちが長期間残留して、毛根に攻撃を加えるのですから抜け毛が増えたり猫っ毛になったりするのです。

だから特に白髪染めをしてる方はシャンプー解析やランキングサイトでおすすめされてるような洗浄力の弱いマイルドシャンプーは使用しないほうが良い場合があります。
石鹸系や高級アルコール系などの過剰に強い洗浄力を持つシャンプーを使用するのも問題ですが、適度な洗浄力で早く残留薬品を落とせるようなシャンプーを使用したほうがいいです。

また、この薬剤残留問題は髪の毛でも同じです… ヘアカラーリングやパーマ、縮毛矯正や髪質改善メニューなどの有害薬品を使用してる方は洗浄力の弱いマイルドシャンプーで洗っているとこれらの薬剤が残留しやすくヘアダメージしやすいので注意が必要です。

引用元:シャンプー解析、分析サイトを参考にしてはいけない理由

ブラッシングはダメージにもなる

パーマがとれるのはタングルティーザーの使いかたを間違っていることもあります。いくら髪に負担の少ないヘアブラシでも、使いかたを間違っていると負担は掛かります。

ブラッシング等による摩擦

ブラッシング時間が長いほど、毛髪にかかる荷重が大きいほど発生しやすくなります。
一般に、ブラッシングは毛髪の根元から毛先に向かって行われますが、その時毛髪にかかる荷重は毛先の方が大きくなります。このような毛先への負担を軽減するため、ブラッシングは毛先を整えた後、さらに中間から毛先を整え、最後に根元から毛先を整えるように、段階的なブラッシング(ステップワイズ法といいます。)を心掛け、毛髪への負担を抑えることが大切です。

中略

さらに、乾いた毛髪と湿った毛髪をブラッシングした場合、濡れているときの方が毛髪にかかる荷重は大きくなります。つまり、濡れているときのほうが毛髪は傷みやすいと言えます。シャンプー後の濡れた毛髪をタオルドライだけで、いきなりブラッシングをすると損傷だけでなく、毛髪が絡まって断毛も引き起こしてしまいます。
シャンプー後のブラッシングは、ヘアドライヤーと手櫛で乾かした後、ステップワイズ法を用いて行いましょう。

引用元:毛髪の損傷とヘアケア

タングルティーザーの使いかたは毛先のほうからキューティクルを閉じるようにブラッシングします。毛先から中間、中間から根元と順番にブラッシングすることできれいに梳けます。

一時的にパーマはとれますが、時間が経てばもとに戻ります。くせ毛の人でもブラッシングすることで一時的に直毛になりますが、すぐに元に戻ります。

何をしてもパーマがとれるなら、パーマが得意な美容室に変えることできれいにパーマが掛かるかもしれません。

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