シャンプーするほどダメージヘアになってしまう髪の常識

シャンプーとトリートメントはダメージヘアを補修するものと思われていますが、実は髪にダメージを与えています。

シャンプーは頭皮を洗うもの、トリートメントは髪の補修とコーティングするものがヘアケアの常識です。

Sakura:頭皮を洗う際に気をつけるべきこともありますか?
絵美さん よく言われているのは、耳の後ろと首の後ろ。洗いにくい場所でもあるので汚れがたまりやすいと言われてます。洗う時も、シャンプーを流す時も、特にそこをきちんと意識してくださいね!指の腹を使い、地肌をこすってください。
(たまに爪をたててしまう人がいますが、地肌を傷つけてしまう危険性があります。指の腹を使って、優しく、けど隅々までしっかりと洗ってあげてください。)

引用元:意外と知らない?キレイな髪になるシャンプーのやり方をプロに聞いてみた【前編】

キホンをおさらい!トリートメントの役割って?

トリートメントとは、ヘアカラーなどのダメージやエイジングなどによって変化した毛髪に効果的なケア成分を補給し、健やかに導き、美しさを高める役割を担うアイテムのこと。毛髪の指通りをよくしたり、毛先のパサつきを抑えてまとまりを与えたりするなど、美観や手触りの改善に加え、毛髪を補修したり保護したりする効果が期待できます。

引用元:トリートメント効果を高める秘密 美容師の美容技術とは?〈ミルボン実験室⑤〉

髪を補修するためシャンプーをつけて髪をゴシゴシと擦ってしまうと、髪の表面を覆うキューティクルが剥がれ落ちてしまい、洗い過ぎによってダメージヘアが加速していきます。

シャンプーの泡が汚れを落とすから、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗うだけで、泡に含まれる界面活性剤によって髪の汚れは簡単に落ちます。

髪は死滅細胞でデリケートだから、洗浄力の強いシャンプーを使うと簡単にキューティクルが剥がれてしまい、ダメージヘアがもっと深刻になってしまいます。

さらに、頭皮への負担も大きく、肌バリアが弱くなることで、かゆみやフケ、抜け毛が増えるといったこともあります。

髪に負担の少ない洗浄成分のシャンプーを使うと、ヘアダメージを最小限にしたり、補修成分によって髪を補修できます。

トリートメントは髪をコーティングするものがほとんどだから、髪を補修できるトリートメントは値段が高くなっています。

髪を補修しようと、トリートメントをたっぷり使うと皮膜毛といい、シリコンでガチガチに固められた髪質になってしまいます。

髪の毛を包む「皮膜」の原因になっているものは、シリコンやポリマーなどのコーティング剤です。または自然成分(ツバキ油など)の可能性もあるのです。

その原因になっているものが、市販のシャンプーやトリートメントです。

シャンプー自体にも「シリコン」や「天然皮膜成分」などが含まれ、シャンプー後でもツルツル・指通り良くなるようになっています。

しかし、それがどんどん髪の毛に蓄積されている状態に…

引用元:あなたは皮膜毛になっていませんか?

皮膜毛はコーティングが強く、ドライヤーを使っても乾きにくいダメージの大きい髪質です。

洗浄力の強いシャンプーとコーティングするだけのトリートメントを使い続けると、髪の中身はスカスカなのに、表面はカチカチになり、カラー剤やパーマ液が浸透しにくく、落ちやすい髪質になってしまいます。

ダメージヘアを見分ける方法は水で濡らすだけで分かります。水を吸い込む髪質なら確実にダメージヘアです。

疎水化されている髪は良い状態。

親水化されている状態はよろしくない状態。

とご理解ください。

そもそも疎水化とはなんざんしょ?

それは、水をはじきやすい状態を指します。

健康髪の毛などは、少し水がかかったくらいでは水を吸い込まずはじいてしまいますね。

逆に水分をすぐに吸収しやすい状態を親水性と美容室では判断します。

引用元:髪の毛の疎水性、親水性について。春日部美容室ガーデン

ダメージヘアはドライヤーで乾きにくい、カットしてもまとまらない、カラーをしたら発色が悪く、カラー持ちが悪いなど美容師でもどうすることもできません。

ダメージヘアを治す方法はシャンプーとトリートメントを変えることです。髪に負担の少ないシャンプーを使うことで、髪へのダメージを最小限にできます。

髪を構成するケラチンとCMCに似た補修成分のトリートメントを使うことで、髪に空いたダメージホールを埋めて髪を補修します。

さらに、コーティングすることでケラチンの流出を抑えたり、キューティクル剥がれを少なくし、ダメージの蓄積を最小限にできます。

ダメージヘアを補修するということで5万円以上もする高級ドライヤーが人気ですが、美容師からは疑問視されています。

ドライヤーは髪を乾かすもので、補修効果といったものはありません。マイナスイオン機能は静電気を抑えるもので、一時的な効果はあるかもしれませんが長続きしません。

ドライヤーも風量と熱量が高いものは1万円以上しますが、シャンプーとトリートメントの効果を最大限に引き出します。美容師が使うような機能がシンプルなほうが壊れにくいといったメリットもあります。

超高級ドライヤーに数万円もお金を払うより、シャンプーとトリートメントを良いものに変えたほうがヘアケア効果は高めです。

また、美容室で髪を補修することも難しいといえます。美容室はあくまで髪のメンテナンスをする場所であって、ヘアケアして頂かないとダメージヘアは治りません。

値段が高いシャンプーとトリートメントは高いというだけで敬遠されていますが、ダメージヘアをケアするなら安く済みます。

毎日、ヘアケアとして頭皮マッサージとブラッシングはしたほうがいいですが、シャンプーとトリートメントの頻度は数日に1回でも効果があります。

シャンプーは予洗いに1プッシュ、本洗いに2プッシュできれいな素髪にできます。トリートメントは2-3プッシュでも補修とコーティングできます。

ダメージヘアの原因は洗い過ぎと過剰なコーティングによるものが多いから、髪に負担が少なく補修効果が高いものを使うと、一発で解消できます。

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