LDKのあてにならないシャンプーランキングよりもっと大切な髪質の問題

晋遊舎から出版されているテストする雑誌LDKのランキングを見てコスパがいいということで、シャンプーを使ってみたら大したこともなく、髪にまったく合わず、雑誌はあてにならないと思ったかたかもしれません。

雑誌の目的はあくまで売り上げを伸ばしたり、商品の広告と宣伝や商品をべた褒めしたり、スポンサーに配慮したランキングを作成することでスポンサーの獲得を目指しています。雑誌の出版やWebサイト作成、電子書籍の販売は数百万円単位のお金が必要、出版社はあくまで会社のためビジネスとして成立しないと倒産してしまいます。

500万円~1500万円ほどが相場の商業雑誌含む出版の費用の相場と考え方

少なくとも100万〜300万円かかるオウンドメディア立ち上げ・運用の費用はいくら?

雑誌の評価やランキングはあてにならないかもしれませんが、商品カタログとしては評価されています。出版社にはメーカーが新商品を発表するたびに掲載依頼が届くため、編集者が興味のないまたは取扱いのないジャンルでも情報が多く届きます。編集者は情報をネタとして扱うから、何か人気がありそうだったり、人気がでそうならインタビューなどをして、何かを秘匿したメーカーにとって都合のいい情報かもしれませんが、読者に情報を提供します。知らないメーカーだとしても、あるメーカーから独立したや傘下グループのこともあるから、ヘアケアだけでなく社会の流れを知ることができるかもしれません。

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日本人はランキングが好きな国民性といわれ、ランキングが高いほうが良いもの、売れているものが良いものとして判断することが多いかもしれません。

シャンプーランキングの実態としては安くて良いものが上位にランクインしているわけではなく、スポンサーへの忖度があったり、上位にしたいものに合わせたテストをすることでランキングを作成しています。

また、良い成分と悪い成分といったわかりやすさを表現するため、専門家が判断していますが、いくら良い成分でも配合量が少なければ効果はないため、入っているから良いものとは判断できません。

シャンプーも含めた化粧品の解析は、成分が多い順に記載されており、上位に記載された成分がもっとも効果が高いと予想できます。下位に記載があっても成分が濃厚なため補助としてなら少量でも効果があります。

水と記載されているのは精製水のことで、たとえばもったいないからと水道水などで薄めてしまうと雑菌が繁殖することでトラブルがおきるかもしれません。

シャンプーの価格差は成分自体が高価なため多く配合することでシャンプーの価格も上がります。安価なのに多く配合される成分の評価については、大きな鍋に調味料を1滴ずつ入れるようなものと表現されます。法律によって成分表示は義務になっていますが、企業秘密のためほんとうのことはメーカーしか知りません。

シャンプーはとくに、洗浄成分が悪ければいいものとして判断できないため、アミノ酸系だからいいとか、1プッシュあたり何円だから安くてコスパがいいというのは安易なランキングといえます。

シャンプーランキングを作成するなら髪質にあわせたランキングが好ましいため、コンセプトがまったく違うシャンプーを一括でランキングにすることはできません。

シャンプーランキングの内容はスタンダード品、ダメージ補修とコーティングできるもの、スカルプケアに分類されたり、メーカーが推奨する使いかたでテストするなど、安易なテストではありません。

シャンプーを大量に集めるならサロン専売品のミルボンやアマトラ、アジュバン、オッジィオット、コタ、ハホニコなども入るから、コンセプトとランキングの内容があっていないとメーカーからのクレーム対象となります。本気でシャンプーをテストすると価格の高いシャンプーばかりになってしまいます。

サロン専売品がいいかというと、美容師が髪質にあわせて適切にセレクトしないと髪を傷めたり、かゆみがでるなど悩みが増えてしまいます。また、扱いが難しく、使いかたを守らないと効果は期待できません。美容室に取扱いがないときは原則、使うことはできません。

市販品とサロン専売品の中間くらいにインターネットシャンプーや美容室オリジナルシャンプーがあります。効果としてはサロン専売品寄りの中間くらいのため、扱いやすくある程度は効果があり、選択肢としていいかもしれません。ランキングに入れると中間くらいかもしれませんが。

コスパがいいと表現されるものは費用対効果が高いという意味のため、安くていいものという意味ではありません。安くてコスパいいものを使って髪質が悪くなり、不快な思いをしたかもしれません。

テスト内容は専門家とスタッフが最低3ヶ月は使うことが本気のテストといえます。洗浄力テストはスタイリング剤などがしっかり落ちたから、しっかり洗えるというものではなく、たとえば何回洗っても色落ちしにくいとか、キューティクルが剥がれて髪がボロボロになっているなど、シャンプーというより、髪質をテストしたほうが好ましいかもしれません。

洗浄力については価格の高いシャンプーは2度洗いが推奨されていることが多いため、慣れたら泡立ちがいいためめんどくさくはありませんが、メーカーが推奨した方法で洗うときれいに洗えます。洗浄力が強い、とくに市販のシャンプーは1回で洗える設計のため2度洗いは必要ありません。効率はいいかもしれませんが、そのかわり、色落ちを早くしたり、パサつきやゴワつくなど悩みが増えます。

シャンプーとトリートメントは成分名を検索すれば、どういった効果があるのか?どういった目的で配合されているのか?なぜその成分のシャンプーは高いのか?といった疑問に答えるサイトは表示されます。シャンプーを選ぶ目的がヘアケアなら髪質にあわせたサポートできます。

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