美容師から評価の高いひまわりシャンプーがよくないのは私がやばい?

ひまわりシャンプーは洗浄成分はマイルドかもしれませんが、残留成分が多く髪と頭皮への負担が大きめです。カラーやブリーチ、縮毛矯正と同じように成分が残留していると、頭皮や髪へのダメージが蓄積するのはもちろん、雑菌も繁殖しやすく炎症のもとになります。

成分だけじゃわからない

洗浄成分はマイルドといっても価格を考慮すれば、洗えていない可能性もあります。洗えていないから成分が残留しやすく、ダメージを与えやすく、髪の補修ができないからヘアオイルなどを塗りたくることで髪質が悪くなっていきます。安いものには理由があります。

正当な理由がないのに,商品又は役務をその供給に要する費用を著しく下回る対価で継続して供給することであつて,他の事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあるもの

中略

不当に商品又は役務を低い対価で供給し,他の事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあること。

引用元:不当廉売に関する独占禁止法上の考え方

ヒマワリオイルで髪を補修するというのは無理があり、溶剤としても配合されるから髪の負担になる成分が浸透する可能性もあります。うねりケアというのは髪の結合を弱くすることでストレートになったように錯覚させることかもしれません。もしくは成分を浸透させることで重くするだけ。

化粧品に配合される場合は、

・エモリエント効果
・油性基剤
・溶剤

中略

溶剤に関しては、ヒマワリ種子油は主に油溶性植物エキスや油溶性化合物を溶かし込む溶剤として広く用いられています。

引用元:ヒマワリ種子油の基本情報・配合目的・安全性

施術にたとえるとカラー染めに近いかもしれませんが、ダメージレベルが大きく、素人だとダメージがあると理解してもらえません。ゆがみケアによってスカスカになった髪をケラチンやCMCで補修しても、ヒマワリシャンプーを使うとすぐに剥がれ落ちてしまいます。

最低3ヶ月は使って

美容師が絶賛したため、ダメージ髪なのに髪がきれいになっていると勘違いしている人達は多くいます。絶賛している美容師達は悪気はないのかもしれませんが、愛用していない可能性は高めです。使いはじめの効果が長く続くとは限らないので他人の髪をボロボロにしないように、ほんとうにいいと思うなら最低3ヶ月は使ったほうがいいかもしれません。

また、ゆがみケアやダメージ補修といったキャッチコピーやボトルのデザインによって髪にいいシャンプーと認識されています。

よく聞く区分は「アミノ酸系」「せっけん系」「硫酸系」ですね。これは界面活性剤の化学構造をもとに判断されているようなのですが、この分類には疑問に感じるところも。
 例えば、ひとつの成分でも着目する構造によって分類が変わりますし、同じ「○○系」というくくりの中にもたくさんの界面活性剤があり、それぞれの性質や得意不得意が異なります。
 さらに、洗浄力、すすぎやすさ、保湿性など、すべてが100点満点の成分はなく、複数の成分をうまく組み合わせていくのが開発者の腕の見せどころ。
 ところが、市場に出るとその中の特定の成分が取り上げられ、アミノ酸系は優しい、硫酸系は危険、などとジャッジされてしまう場合があります。「○○系だから」のように、たった一つの界面活性剤の種類で判断するのではなく、そのシャンプーが全体として髪をどのような仕上がりにしてくれるのかで決めるのがいいですね。

引用元:そのウワサ、本当? シャンプー成分にまつわるモヤモヤを洗い流そう! 〈ミルボン実験室〉

効果があると売れるかも

ダメージ髪と認識させるには健康髪の水をはじく疎水性とダメージ髪の水を吸水しやすい親水性を教える必要があります。そのあとシャンプーの違いや使いかたを見せれば、シャンプーを変えてもらえるかもしれません。

シャンプーの違いがわからないというのは使いかたが間違っている場合が多いので教えるだけで納得されます。動画サイトでは美容師が行うシャンプーやトリートメントの仕方が100万再生を突破しているから使いかたがわからない人達が大勢いるということです。

シャンプーの洗浄成分はマイルドなほうが負担は少ないのですが、安価なものは何かしらの理由があるため、安易にいいものとして判断しないことも必要です。

弊社が製造・販売した医薬部外品有効成分「ロドデノール」の配合された美白製品をお使いのお客さまに肌がまだらに白くなる白斑様症状が確認されたことを受け、2013年7月4日に自主回収を公表、当該製品の回収に努めてまいりました。

引用元:Kanebo 2013年7月 美白商品自主回収について

ロドデノール「4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール」を含む美白化粧品の使用後に、白斑や色素脱失を起こす人が相次いで見つかった(関連記事:2013.10.8 トレンドビュー「化粧品使用後の『白斑』を見つけたら」)。ロドデノールは、化学構造の似たラズベリーケトンの製造従事者に白斑が生じたことが開発のきっかけだったにもかかわらず、市販後、長期にわたって色素脱失のリスクを見抜けなかったことが、被害の拡大を招いた。

引用元:ロドデノールがもし塗り薬だったら

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