カラーの色落ちもはやいラウレス硫酸ナトリウムは髪に悪いのか解説

ラウレス硫酸ナトリウムが入ってるシャンプー使ってるけどカラーの色落ちが早い気がするし、髪がパサパサするし、抜け毛が増えたような。年齢だから?シャンプーが悪い?

ラウレス硫酸ナトリウムは油と水を混ぜ合わせる能力が高い界面活性剤です。世界中で使用され安全性がたかく成分自体は危険ではありませんが、洗浄力は強めです。髪はタンパク質のケラチンと油脂のCMCで構成されます。髪は濡れるとキューティクルが開き、髪のタンパク質が流出しやすい状態です。そこに油と水を混ぜる界面活性剤を使うとCMCと水が可溶化し、髪の結合が弱くなりケラチンが落ちます。カラーは髪の中に浸透してるからケラチンと一緒に流出することで色落ちします。白髪が増えた気がするのは、黒髪は黒の色素のメラニン色素によって黒い髪です。ラウレス硫酸ナトリウムのような強い洗浄成分を使うと、髪の中の少なくなったメラニン色素が色落ちすることで白髪が目立ちます。さらに、可溶化によって髪の油脂を脱脂することでうるおいが減り、髪がパサパサします。また、地肌の皮脂も脱脂され、肌の乾燥がおき、炎症がおきたりで肌が弱くなり抜け毛が増えます。ラウレス硫酸Naが悪いというより、洗いすぎによって髪と肌の負担が増えるから悪い成分といわれています。

ラウレス硫酸ナトリウムやオレフィンスルホン酸Na入りの安価なシャンプーは髪質が頑丈な人や髪のことをまったく気にしない人向けの商品です。高めのシャンプーにラウレス硫酸ナトリウムが配合されるのは、可溶化を利用して成分を入れやすくするためですが、安価な商品は洗うだけの効果しかなく、キャッチコピーのような効果は絶対にありません。高めのシャンプーは人肌にやさしく、髪にもやさしい洗浄成分を使っています。マイルドな洗浄成分のシャンプーを使うだけでカラーの色持ちがよく、ケラチンの流出をおさえ、地肌を守る皮脂を残すことで抜け毛が減ります。値段の価値があるのがサロン品質商品です。

花王 髪の構造となりたち

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